フランケンウィニー | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

フランケンウィニー

49点
テイム・バートン監督が1984年に作ったアニメを、2012年に自らリメイク。
全編白黒映像で、ストップモーション手法を用いている。その辺古風な雰囲気は多少あるけど、凝ったわりに普通のCGアニメとそれほど変わらない印象。ぶっちゃけちょっと見づらいだけ。
映画は前半が『ペット・セメタリー』、後半が『グレムリン』みたいな感じ。ファンタジー色あふれる内容にホラーのふりかけをパラパラかけた構成。オリジナリティは薄い。
ストーリーも行き当たりばったり。死んでしまった飼い犬に雷が落ちたらいきなり蘇生する展開だけど、生き物が都合良く簡単に死んだり生き返ったりは、見ててあまり気持ちのいいものではないね。子供にも悪影響を与えそう。
古典的表現を前面に出したモノクロ作品、けどなぜか最新鋭の3D加工。しかしどちらにも映像的な意図は見えなかった。これ普通にカラー2D公開でよかったんじゃない?
ラストの爽やかさとエンディングテーマの良さで後味は悪くないだけに、あれこれ目立ついくつかの欠点が残念すぎる。

監督:ティム・バートン
声の出演:チャーリー・ターハン、ウィノナ・ライダー、キャサリン・オハラ
2012年  87分
原題:FRANKENWEENIE

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