それでもボクはやってない | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

それでもボクはやってない

65点
『シコふんじゃった』『Shall we ダンス?』でお馴染み周防正行監督作品。「どうしても作りたかった」と周防さん自身が熱望し、10年近くもの準備期間を経て製作された題材。
やっていない痴漢で取り押さえられた男の泥沼を描いた、いわゆる冤罪裁判の話。
すぐに認めていれば5万円の罰金ですんだのに、否認したために4か月勾留され保釈金200万円、裁判に1年かかるという矛盾。映画は逮捕から送致、取調べや留置所生活の模様が細かく描かれている。
この映画では、主人公はやってないという設定がはっきりしてるからね。やってないのに「お前やったんだろ」と追い込まれる様子が過剰に表現されているため、見てるこちらは非常に腹立たしく不快に感じる。
現実にはなかなか起こらないだろうが、男なら自分に降りかかる可能性もゼロではない。特に満員電車では、俺のような悪人顔の皆さんはお互い気をつけましょう(笑)

監督:周防正行
出演:加瀬亮、役所広司、瀬戸朝香、もたいまさこ、山本耕史
2007年  143分

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