闇の列車、光の旅 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

闇の列車、光の旅

71点
2009年度の各国映画賞で話題となり、日本ではミニシアター系で好評を博した作品。
アメリカを目指して旅するホンジュラスの移民少女と、ギャングに追われるメキシコ青年の出会いを描いた話。
中南米の貧困と違法入国を題材にした展開。雰囲気は『シティ・オブ・ゴッド』あたりに似ており暴力的シーンもちらほら。
貨物列車の屋根に乗ってアメリカを目指す移民たちの姿は、平和な日本に住んでいるとやはり異様な光景に見える。生活や文化、思想が全く違っている印象。
しかしストーリー自体は単純。見知らぬ男女が徐々に惹かれていく描写は、国が違っても万国共通なんだなぁ~と最後まで飽きずに見れた。
独特な個性の泥臭い作風なので好き嫌いは別れそうなタイプだけど、興味のある人にはおすすめ。

監督:ケイリー・ジョージ・フクナガ
出演:エドガール・フローレス、パウリナ・ガイタン
2009年  96分
原題:SIN NOMBRE/WITHOUT NAME

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