アンチクライスト | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

アンチクライスト

54点
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『ドッグヴィル』のラース・フォン・トリアー監督作品。
相変わらずの刺激的なトリアー節だが、今回は本人がうつ病にかかったとかで、その過激度は逆に増している印象。とは言っても映画としての完成度は思いのほか低く、特に前半1時間くらいはなんも面白くない。
幼い息子を事故で失った夫婦。セラピーである夫の提案で、2人で森の中の小屋で暮らす話。登場人物はほぼこの2人だけ。単純明快で宗教もあまり関係ない。
最初はエッチしてまったり暮らすだけの構成。しかし徐々に妻が精神に異常をきたし後半は大暴れ。夫を虐待するエログロ全開の見るに耐えない展開となっている。
まさに狂気の映像、ラスト30分の圧倒的迫力は一見の価値ありだけど、先も言ったように物語としてのクオリティは低いため、万人にはおすすめできない。
トリアー監督に興味があって、見終わった後気分が悪くなるのを自己責任で解決できる人におすすめ(笑)

監督:ラース・フォン・トリアー
出演:ウィレム・デフォー、シャルロット・ゲンズブール
2009年  104分
原題:ANTICHRIST

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