ラビット・ホール | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ラビット・ホール

67点
『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のジョン・キャメロン・ミッチェル監督作品。2010年の映画賞でそこそこ高評価を得た、ちょい重めの作品。
幼い息子を交通事故で失った若い夫婦の日常を描く。ニコール・キッドマンとアーロン・エッカートが主演夫婦役。
事故の事は早く忘れて気持ちを切り替えるのか、それとも亡くなった子供は想い出として永遠に心に刻んでおくのか。その辺の葛藤がうまく表現されているストーリー。
加害者はまだ学生。事故に関して否は少ないため、その辺微妙な心情のやりとりが興味深い。
それほど暗い話でもないけど、意外に深いメッセージ色があるわけでもない。ようは子供を亡くしてイライラしている夫婦の構成。犬も食わない夫婦ケンカは見てて不快になる部分もチラホラ。
欠点も目立つものの、まぁこの手の人間ドラマとしては切り口が個性的で、最後まで飽きずに見れるなかなかの内容。ただ特に感動はなく、思いのほか心に残らない印象でもある。

監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル
出演:ニコール・キッドマン、アーロン・エッカート、ダイアン・ウィースト、マイルズ・テラー、サンドラ・オー
2010年  91分
原題:RABBIT HOLE

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