遊星からの物体X ファースト・コンタクト | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

遊星からの物体X ファースト・コンタクト

86点
ジョン・カーペンター監督1982年の名作、その前日談的エピソードを約30年後の2011年に映画化。
とりあえずストーリーが完全に繋がっているのがファンとしては嬉しい。なぜ、どうしてああなったのかが克明に描かれており、カーペンター版が好きな人は必見。細かいシーンまで旧作を思い出させるのはうまい演出。
CGは格段にアップし映像も迫力が一気に増した。ただ『エイリアン』『バイオハザード』『ミスト』あたりに似てしまったのは少々期待外れ。個性という点ではいまひとつで、どこかで見たようなクリーチャーが多い印象。
また98分の映画にしては、展開はゆったり目。前作同様、人間関係のこじれも前面に出しているが、これも二番煎じ的匂いがする。思いのほか退屈な部分は目立つ。
ただ全体的な流れは、いい意味で予想通りの構成。女性を主人公にした事で賛否両論もあるようだが、個人的には満足の出来。

監督:マシーズ・ヴァン・ヘイニンゲンJr.
出演:メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョエル・エドガートン
2011年  98分
原題:THE THING

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