ものすごくうるさくて、ありえないほど近い | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

55点
9.11同時多発テロを題材にしたストーリー。
父を亡くした少年が遺品から「ブラック」と書いてある鍵を見つける。んで鍵の謎を求め、電話帳に載っている472人のブラックさん全員に会いに行く話。
映画は鍵穴を探す少年とニューヨーク中のブラックさんとの交流の話...だったらよかったんだけど、残念ながらあまり出会いは重要視されてない。ここでは少年の回想と母親の葛藤、そして9.11に何があったかが中心。
クライマックスで明かされる鍵の正体と、少年のちょっとした告白には素直に感動。ただそこに行き着くまでが長いんだな。特に中盤で延々登場する口のきけないじいさんの存在は、結局物語の上では全くの無駄だったように感じられるし。
ピアノを基調とした音楽やテロ映像をサラリと流した演出など、完成度はかなり高い作品だけど、表現の仕方がいまひとつズレてるので題材にしては面白くない印象。ここは素直に次々とブラックさん登場させてほしかった。

監督:スティーブン・ダルドリー
出演:トーマス・ホーン、サンドラ・ブロック、トム・ハンクス、マックス・フォン・シドー、ヴィオラ・デイヴィス、ジェフリー・ライト
2011年  129分
原題:EXTREMELY LOUD & INCREDIBLY CLOSE

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