ジョン・カーター | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ジョン・カーター

41点
『ファインディング・ニモ』『ウォーリー』で監督を務めるなど、数々のピクサーアニメに関わったアンドリュー・スタントンが初めて実写映画を手がけた作品。ここでは古典的SF小説を原作としている。
火星には実は大気があり、いくつかの派閥が戦争を行っているというトンデモ設定。主人公のジョン・カーターが、なぜか突然その火星へ飛ばされる話。
民族同士の紛争に異星人が絡む展開は『スター・ウォーズ』からの影響を深く感じさせる。しかしその壮大な世界観はやや不親切でわかりづらく、そのわりに映画の構成には意外性は無い。迫力ある映像とは裏腹に実に退屈に進んでいく印象。主人公とヒロインに魅力が薄いのもマイナス。
北米では興行の失敗が早い時期から報道されていた。そう言われると逆にそれほど悪くない作品かなとも思うけど、やはり派手な宣伝なんかで期待度を煽ってただけに、この出来にはガッカリした人も多いってことかな。

監督:アンドリュー・スタントン
出演:テイラー・キッチュ、リン・コリンズ、サマンサ・モートン、マーク・ストロング、ドミニク・ウェスト、ウィレム・デフォー
2012年  132分
原題:JOHN CARTER

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