南極物語(2006) | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

南極物語(2006)

41点
1983年に製作され大ヒット。2011年にはキムタク主演で連ドラにもなったタロ・ジロでお馴染み『南極物語』。実は2006年にハリウッドがリメイクしてたんですね。
映像の完成度はなかなか高いが、ロケはカナダのバンクーバーで撮影。犬も樺太犬ではなくハスキー犬が使用され、舞台は現代となっている。
物語もコンパクト。南極に25年ぶりの大嵐が来ると「犬なんかほっとけ」と仕方ない的空気が漂い速攻で撤退。後に犬たちを南極まで迎えに行くのも有志数人だけという実にあっさりした展開で、しかもなぜか恋愛の要素まで交えている能天気さ。まぁ明るい構成にしたのは製作のディズニー側の意向らしいけどね。
アメリカンな隊員たちが南極に戻って犬と笑顔で再会。まだ生死がわからない犬も残っているのに、主人公とヒロインが雪上車の上でキスして「よかったね~じゃ帰ろっか」と再び犬を置き去りにしてハッピーエンド。お前ら犬の数くらい数えろよw
健さんやキムタクが嗚咽しながら「救えないんなら殺してきます!」と決死の涙を流した何とも言えない悲壮感はここには全くない(笑)

監督:フランク・マーシャル
出演:ポール・ウォーカー、ブルース・グリーンウッド、ムーン・ブラッドグッド、ジェイソン・ビッグス
2006年  120分
原題:EIGHT BELOW

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