ジーン・ワルツ | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ジーン・ワルツ

29点
『チーム・バチスタの栄光』などでお馴染み海堂尊による医療ドラマの映画化。
個人産婦人科「マリアクリニック」で院長代理を務める主人公役は菅野美穂。彼女と大学病院との対立を背景に、4人の妊婦との交流を描く展開。
映画は終始、深刻なムード。主人公は常にピリピリしており、無駄なユーモアは全て排除している構成。
医療に関する専門用語も多いが出演者の滑舌が悪く、何言ってるのかよくわからない部分もしばしば。
ストーリーは出産が中心だが、生まれてくる事の尊さを切々と語る進行は正直押し付けがましい印象。また4人の妊婦のエピソードがうまく語られていないため、なかなか感情移入も難しい。
全体的に重いテーマでメッセージ色も濃いが、言いたい事がうまく伝わってこなかった感が強い。

監督:大谷健太郎
出演:菅野美穂、田辺誠一、浅丘ルリ子、風吹ジュン、桐谷美鈴、濱田マリ、大森南朋、白石美帆、西村雅彦、大杉蓮
2011年  111分

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