エンジェル・ウォーズ | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

エンジェル・ウォーズ

60点
『ドーン・オブ・ザ・デッド』『ウォッチメン』のザック・スナイダー監督作品。映像的には同監督の『300(スリーハンドレッド)』にも通じるような独創的な世界。
精神病院に送られた女性が、妄想の中で脱走を試みる展開。
その妄想も2段階に別れており、娼婦館と戦場を行ったり来たりする構成は『インセプション』を彷彿させる複雑さ。
ドラゴンやらゾンビ兵士相手にセーラー服のセクシー女兵たちが大暴れするド迫力映像、キャメロン・ディアス似のギャル主演、そしてアホ丸出しの邦題(笑)一見能天気に見える映画だが実は非常に深いストーリー。1度見ただけでは理解するのが厳しい難解さがある。
あまりに濃厚すぎる内容だけに、完成度の高さとは裏腹に単純に楽しむ事はなかなかできない作品。

監督:ザック・スナイダー
出演:エミリー・ブラウニング、ヴァネッサ・ハジェンズ、アビー・コーニッシュ、ジェイミー・チャン
2011年  110分
原題:SUCKER PUNCH

$☆テツコの部屋☆~映画評論館~