パリ20区、僕たちのクラス | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

パリ20区、僕たちのクラス

38点
2008年度カンヌ映画祭パルムドール(最高賞)授賞作品。
フランス、パリのとある中学校。教師フランソワと24人の生徒を中心とした展開。映像もストーリーもドキュメントタッチで余分な演出や音楽は一切無い、映画としては不器用な作品。
この手の学園ものは日本ではテレビでも映画でも腐るほど製作されているが、やはりこうして他国の教育事情を見る機会は少ないからね。特にここでの中学校は白人、黒人、アジア人と多くの異人種が混在しているため非常に興味深い展開。
ただしこの映画、ドラマ性はほぼ排除しているので確かにリアルだが反面、退屈。授業や会議をそのまま流してるだけの印象。クオリティの高い日本のドラマを見慣れていると、この映画には大きな物足りなさを感じる。

ところで、日本でもフランスでも最近の生徒って生意気なんだねぇ。俺らの時は問答無用で殴られていたからね。反発権のある今の生徒がうらやましいよ(笑)

監督:ローラン・カンテ
出演:フランソワ・ベゴドー
2008年  128分
原題:ENTRELES MURS/THE CLASS

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