オカンの嫁入り | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

オカンの嫁入り

79点
大竹しのぶと宮崎あおいの初共演作。親子の愛情をコミカルに描いた作品。
2人暮らしの母娘。ある日突然母親が、結婚を約束したという30歳ヤンキー風男性を家に連れてくる話。
どこか昔の雰囲気が残る田舎風の一軒家で、ケンカしながらも楽しそうに暮らす面々。主演2人もさることながら、婚約者役・桐谷健太を始め脇役がいい味出している。
その桐谷は元板前の設定。おいしそうな料理も演出のひとつとして次々登場。映画に華を添えているね。
ただし暗い描写もちらほら。例えば宮崎がストーカーに追われてトラウマになる描写はストーリー上重要な要素だが、和やかな展開に水をさしている嫌~な印象もある。病気をメインにした中盤以降の泣かせる構成もお約束すぎ。
しかし全編包むほのぼのとしたアットホームなムードが細かい欠点を帳消しにしており、大号泣こそないものの誰が見てもそこそこ感動できる作品に仕上がっている。

監督:呉美保
出演:宮崎あおい、大竹しのぶ、桐谷健太、絵沢萠子、國村隼
2010年  110分

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