9INE ナイン | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

9INE ナイン

51点
表向きはあからさまに『ソウ2』『キューブ』あたりをパクったB級サスペンス。しかし名作のパクりは意外に面白かったりする事もけっこう多い。
地下室に拉致され手錠でつながれた男女9人。なぜこの9人がここに監禁されたか、その理由を探らせる展開。犯人は10分おきに1人ずつ殺していく設定。
見ず知らずの9人が必死に自分達のつながりを考える、その回想シーンが中心。登場人物が多くやや構成も複雑だが、推理ものとしてはアガサ・クリスティに通じる面白さ。製作費は安くても、ストーリー勝負でいい作品はできるもんだね。
しかし最終的に驚くべき真実が明かされるわけではない。9人の関係がわかったからと言って「だから何?」っていう印象も否めない。
ラストのラストは演出的にもストーリー的にも嫌な感じ、なんとも中途半端な終わり方をしている。詰めが甘い部分までB級になってしまったのは残念。

監督:クリス・シャドリー
出演:メリッサ・ジョーン・ハート、ジョン・テリー、ウィリアム・リー・スコット
2009年  87分
原題:NINE DEAD

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