アンヴィル!夢を諦めきれない男たち | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

アンヴィル!夢を諦めきれない男たち

47点
まずこの映画、メタルに興味のない人には何ら見る意味のない作品なのであしからず。

1981年にデビュー。1984年にはフェスティバルで来日、当時の所沢球場でライブをやったこともあるヘビーメタルバンド「アンヴィル」。
それから25年たった2006年の彼らの姿を描いたドキュメント作品。
給食センターや建設会社で働きながらも、まだバンドを諦め切れていないメンバーたち。少ないオファーの中ツアーに出たり自腹切ってレコーディングをしたり。夢と現実の狭間で葛藤する男たちに密着した展開。
全く売れなかったならともかく、ちょっと売れてしまったために諦めがつかなくなったわけだね。
映画の最後では22年ぶりに来日して日本のフェスティバルに参加する模様が収められている。2万人収容の幕張メッセで彼らの出番は1番最初の午前11時半。果たして客は何人集まったのか?
まだ夢を追い求める事ができる時点で、彼らは恵まれてる方なんだろうね。
ドキュメント作品としては凡庸、構成もいまひとつ。長編映画として公開するならもっとドラマ性を前面に出した方がよかった。

監督:サーシャ・オバシ
出演:アンヴィル、スラッシュ、レミー、ラーズ・ウルリッヒ、トム・アラヤ、スコット・イアン
2009年  81分
原題:ANVIL!STORY OF ANVIL

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