スプライス | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

スプライス

49点
『CUBE』でお馴染みヴィンチェンゾ・ナタリ監督作品。SFタッチのホラー/サスペンス。
遺伝子操作で新たな生物を開発してしまう科学者カップルの話。その新生命体に「ドレン」と名前をつけ、郊外の小屋で育てる展開。
とにかくこのドレンの描写が微妙。人間なのかフリークスなのかエイリアンなのか、ある意味放送コードに引っかかりそうな存在(笑)
ストーリーも思いのほか広がらず、あくまでドレン中心の構成に留まっている。しかし驚異的な成長力を見せるという設定のわりに、後半はほとんど変化しないのは興ざめ。
映画1本魅せるのに、ドレン1匹だけでは間がもたなかった印象。その辺ナタリ監督の『CUBE』以降のアイデア不足が見え隠れしている。

監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
出演:エイドリアン・ブロディ、サラ・ポーリー
2010年  104分
原題:SPLICE