ぼくのエリ 200歳の少女 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ぼくのエリ 200歳の少女

31点
2008年度、ヨーロッパを中心に各国映画賞で旋風を巻き起こした話題の作品。
スウェーデンの郊外、いじめられっ子の12歳の少年が謎の少女と交流する話。
全体像は重く、暗い。時おり見せる衝撃映像を交え、少女の正体が徐々に明らかになる展開だが、テンポが遅く中盤はイライラ。人物の背景を丁寧に描いた構成も、ストーリーが間延びしてしまった印象。ホラーとしての見せ場が極少な分、退屈な時間帯が長い。
また本作では非常に重要な場面にボカシを入れてしまった事で、少女の背景がわからなくなってしまっている。まともに映画を判断できなかった映倫の罪は重い。
それともう一つ。邦題でネタバレすんなよ(笑)

監督:トーマス・アルフレッドソン
出演:コーレ・ヘーデブラント、リーナ・レアンデション
2008年  110分
原題:LET THE RIGHT ONE IN