ばかもの | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ばかもの

78点
芥川賞作家 絲山秋子の代表作を成宮寛貴主演で完全映画化。
成宮演じる主人公・ヒデの10年に渡る恋愛や人生を描いている。
10年愛という意味だけなら『ハナミズキ』にどこか通じる部分があるが、こちらは泥臭い描写が多く、エロいシーンも多めで爽やかさはあまりない。美しい感動は味わえないので注意。
ヒデはそれほど大きな挫折があるわけでもないが、なぜか重度のアルコール依存症に陥り会社を退職。彼女とも別れ交通事故も起こし、徐々に荒れた生活へと堕ちる。明確な理由がないのに堕落していく事は実生活ではよくあると思うが、映画のストーリーとしては不十分な印象。
まぁでもこれだけイケメンなら周囲も助けてくれるんだろうな。俺が同じ堕落したら誰も助けてくれんぞ(笑)
たくさんの物を失いながらもヒデが辿り着いた結論に、100%の人生なんて無いという事を改めて実感。

監督:金子修介
出演:成宮寛貴、内田有紀、中村ゆり、白石美帆、池内博之、浅田美代子、小手川祐子
2010年  120分

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