ミッドナイト・ミート・トレイン | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ミッドナイト・ミート・トレイン

49点
日本人の北村龍平監督がハリウッド進出した第1作、日本人は1人も出ていない。内容はハードなスプラッタ作品。
ほとんど客のいない深夜の地下鉄列車内で、夜な夜な繰り広げられる惨殺殺人と、その真相を追う男性の話。
グロい描写を含めた映像はそれなりにお金をかけた印象。決して安っぽいホラーには見えないクオリティの高さは随所で感じさせる。精肉用のハンマーを武器にした殺人鬼の迫力もまずまず。
しかしここでは物語に現実味がない。これだけ大規模な連続殺人なのにほとんどニュースにならず、事件に気づいて調査するのは主人公だけ。なかば現実と幻想の狭間で行われてる部分も多く、ストーリー自体も曖昧。そのためどうにも緊張感が落ちるんだな。どうせ夢なんだろ、みたいな(笑)
映像の完成度が高かっただけに全体的には惜しい仕上がり。北村監督、ハリウッドデビューで肩に力が入りすぎたかな。

監督:北村龍平
出演:ブラッドリー・クーパー、トニー・カラン、レスリー・ビブ
2008年  100分
原題:THE MIDNIGHT MEAT TRAIN

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