パレード | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

パレード

78点
『世界の中心で、愛をさけぶ』でお馴染み行定勲監督作品。雰囲気としては同じ行定監督の『きょうのできごと』にどこか通じるものがある。
マンションの一室で同居生活をする4人の男女を描いた展開。
4人の素性は詳しくは明かされず、関係も定かではない。なぜこの4人が一緒に暮らしてるかも不明(原作では明かされている)でその辺の人間関係は曖昧だが、仲間同士の楽しそうな雰囲気にどこか惹き込まれる印象。各キャラの魅力も手伝って、そのやりとりは非常に面白い。
ただあまりにゆる~く進む構成のため平坦な音楽や演出には不満が残る。劇中出てくる意味ありげな伏線にもあまり深い意味がないため、本作の売りである「衝撃のラスト」がいまひとつ生きていない印象。そこが実に惜しい作品。
まぁけど見終わった後、登場人物の心情についてあれこれ議論してもう1度見たくなる感じだね。個人的には好きな映画。後味メチャ悪いけど(笑)

監督:行定勲
出演:藤原竜也、香里奈、林遣都、貫地谷しほり、小出恵介
2009年  118分

$☆テツコの部屋☆~映画評論館~