ラスト・ソルジャー | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ラスト・ソルジャー

72点
ジャッキー・チェンが20年も構想を温めていたという歴史作。紀元前227年の戦乱中国が舞台。しかしストーリーは思いのほかコンパクトで、大規模な戦闘シーンも出てこない。あくまで主演ジャッキーと、そしてワン・リーホンが中心の構成。ちなみに中国公開時はジャッキー主演作として最大のヒットとなったらしい。
衛と梁の衝突により両軍全滅。死んだふりをして唯一生き残った梁の兵士(ジャッキー)が、衛の将軍(リーホン)を捕虜に取り2人で梁を目指す展開。映画は徐々に芽生えていく2人の友情をメインに進んでいく。
襲ってくるのは数人の山賊や捜索隊のみで、大掛かりな演出は少ない。剣や馬、弓などが中心の戦国時代描写だが、時おり顔を出すカンフーやコミカルな描写などは過去のジャッキー作品と何ら変わる事がない。仰々しい歴史大作ではなく、非常に見やすいアクション映画という印象。予想を裏切る劇的なラストも悪くない。
ここ数年のジャッキー出演作では本作が一番おすすめ。ジャッキー映画全部見てないけどね(笑)

監督:ディン・シェン
出演:ジャッキー・チェン、ワン・リーホン
2010年  95分
原題:LITTLE BIG SOLDIER

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