レッド・ドラゴン | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

レッド・ドラゴン

71点
1986年に製作された『刑事グラハム/凍りついた欲望』のリメイク版。ここでは『羊たちの沈黙』直前のハンニバル・レクター博士が登場する事になる。
注目のレクター、冒頭で実にあっさり逮捕・収監される。もっと凄まじい逮捕劇があるかと思ったのにこれは肩透かし。
収監後のレクターは、別の事件で接見に訪れたグレアム刑事と会話するのみ。ストーリーは『羊たちの沈黙』とさほど変わらない。ジョディ・フォスターがエドワード・ノートンに変わっただけの印象。
しかしトマス・ハリスの原作をベースにした脚本がなかなか面白い。グレアムでもレクターでもなく、あくまで連続殺人犯「レッド・ドラゴン」を中心とした展開。サスペンス映画としてはかなりオーソドックスな進行だが、二転三転する終盤はさすがのクオリティで安心して見れる。
原作者トマス・ハリスもアンソニー・ホプキンスもいいかげん高齢、できれば2人が亡くなる前にハンニバル完結編を作ってほしいのだが(笑)

監督:ブレッド・ラトナー
出演:アンソニー・ホプキンス、エドワード・ノートン、ハーヴェイ・カイテル、レイフ・ファインズ、エミリー・ワトソン、フィリップ・シーモア・ホフマン
2002年 125分
原題:RED DRAGON

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