ハンニバル | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ハンニバル

75点
実に10年ぶりに作られた『羊たちの沈黙』の続編。
本作ではクラリス役のジョディ・フォスターが謎の降板、ジュリアン・ムーアを代役に起用しているが、それほど違和感はない。
いきなり冒頭で登場するレクター事件被害者の生き残り、車イスのメイスンが象徴するかのように、本作では内面的な怖さより映像に凝っている感がある。
またイタリアからアメリカへの舞台転換や、メイスンが仕掛ける罠など細かい所にわかりずらい部分が多く、中盤はかなり間延びする印象。超名作の続編なだけに、意外なほど穴は目立つ。
しかし刺激的な殺人描写は進化し、レクター博士の狂気は充分継承されている。衝撃度だけは前作より上。まぁ今見たら単に気持ち悪いだけかもしれんけど、俺は見終わった直後に吉野屋で牛丼食ったよ(笑)
ちなみにテレビ放映時はラストの肝心な場面をごっそりカットしていたので、テレビしか見てない人は改めてレンタルして見る事をおすすめします。

監督:リドリー・スコット 
出演:アンソニー・ホプキンス、ジュリアン・ムーア、レイ・リオッタ、ゲイリー・オールドマン 
2001年 131分
原題:HANNIBAL

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