[リミット] | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

[リミット]

62点
結論から言うと、アイデアだけは物凄い映画。
オープニングで主人公が目を覚ますと、そこは棺桶の中。なんと映画は90分間、全てその棺桶の中で進み、他の場面は一切出てこない。いわゆるワン・シチュエーション・スリラーというやつだね。この斬新さでとりあえずサスペンス映画ファンの人は必見。
棺桶の中にあるのは携帯電話、ボールペン、ジッポライター、懐中電灯あたり。なので主人公がやることはほぼ電話をかける事くらい。当然ながら動きは思い切り限定されている。
しかしテロリストから電話で脅迫されたり、なぜかヘビまで入って来たりと一応退屈しないような出来事があちこちにバラまかれている。それなりに演出には気をつかった印象。
でもねぇ、やっぱり棺桶から一歩も出ない構成はさすがに中盤以降ダレるよね。そして単純なはずのストーリーだがラストはなぜか異常にわかりずらい(笑)
これから見る人へ。劇中出てくる「マーク・ホワイト」が誰なのか忘れないように。

監督:ロドリゴ・コルテス
出演:ライアン・レイノルズ
2010年  94分
原題:BURIED

$☆テツコの部屋☆~映画評論館~