シェルター | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

シェルター

55点
多重人格者の男性を診察した女医が、その患者の正体に迫る話。タイトルのシェルターとは「魂を隔離する」という意味。
病院を舞台にした序盤は、サスペンスタッチで緊張感の高い非常に面白い展開。
しかし物語は徐々にオカルト色が強くなり、かなり飛躍していく印象。中盤からは100年前の呪いなるものが登場し、歴史的背景も描かれわかりずらい内容となっている。
グロい描写はないが、悪魔やら呪術やらを踏まえた構成によりストーリーも破綻気味。正直クライマックスは何でもアリで、ラストも強引になってしまった感がある。ようは脚本に穴が多く、矛盾点が増え突っ込み所も多くなってしまったって所。
題材は良かったが、納得できる締めにならなかったのはサスペンス作品として残念。

監督:マンス・マーリンド
出演:ジュリアン・ムーア、ジョナサン・リース・マイヤーズ、フェフリー・デマン
2010年  112分
原題:SHELTER

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