気まぐれな狂気 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

気まぐれな狂気

87点
『24』のジャック・バウアーでおなじみキーファー・サザーランドが監督・主演を務めた1997年の映画。
麻薬強盗に入った4人組が失敗し、キャンピングカーと人質2人を奪って逃げる展開。
ストーリーは名作『俺たちに明日はない』やタランティーノの『レザボア・ドッグス』あたりに似ている。
ただこちらはかなり破天荒な印象が強く、内容的には素直に面白いと感じさせる。
銃を持っている主人公は冒頭でいきなり警官を殺し、その後は成り行きで次々人を殺しまくる。その逃げる過程での無茶な行動が逆にどこかユニーク、しかし緊張感も途切れずその辺の明と暗の雰囲気は絶妙の構成。
各登場人物の個性も十分発揮されており、クライムサスペンスが好きな人ならきっと気に入るであろうレベルの高い仕上がり。

監督:キーファー・サザーランド
出演:キーファー・サザーランド、ヴィンセント・ギャロ、ミケルティ・ウィリアムソン
1997年 106分
原題:TRUTH OR CONSENQUENCES N.M.

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