メメント | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

メメント

80点 
『ダークナイト』『インセプション』でお馴染みクリストファー・ノーラン監督の、2000年公開のサスペンス作品。
しかしこの映画、ラストからオープニングへ遡るという、通常の映画とは逆の構成。なぜそんな事をしたのかは、映画を最後まで見てみればわかると思うが、今見てもその演出は斬新に感じられる。
10分前の事を忘れてしまう記憶障害の男が、自分の妻を殺した犯人を追うストーリー。
ノーラン監督らしい非常に奥の深い映画で、正直1回見ただけでは理解するのは困難。ただ人間関係を整理して2度以上見ると、主人公の行動と周りの人間の画策が見え隠れして徐々に面白くなってくる。典型的なスルメ映画だね。
主人公、記憶障害のわりに例えば9分前は覚えているけど10分たったらキッチリ忘れるみたいな矛盾もあるが、まぁ余計なアラは探さずこのノーラン監督が提示したサスペンスマニアへの挑戦状とも言えるべき個性あふれる実験的手法は......
あれ、俺なに書いてたんだっけ?(笑)

監督:クリストファー・ノーラン
出演:ガイ・ピアース、キャリー・アン・モス、ジョー・パントリアーノ 
2000年 113分
原題:MEMENTO
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