時をかける少女(2010) | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

時をかける少女(2010)

83点
筒井康隆の小説。1983年に実写、2006年にはアニメ化されている作品を、今回3度目の映画化。ストーリーもアレンジし直されており、前2作とは違ったほとんど新しい映画。
事故で倒れた母に代わり、36年前にタイムリープしてとある男性に伝言を伝える展開。
主演の仲里依紗の魅力もさることながら、オリジナル版には出てこない涼太(中尾明慶)のキャラがいい味出している。この2人のやりとりだけで中盤まではほとんど飽きない印象。
ただタイムスリップを題材にしてるわりにそれほど劇的な展開が無い事、そして期待させたラストも特にどんでん返しが起きない事など、残念な部分がいくつか目に付く。
それでも全編通じて感じられる爽やかな雰囲気で、クライマックスはほんのり泣ける。
正直思ったほどの大感動こそないものの、リメイクの意義は充分。旧作のファンにもおすすめ。

監督:谷口正晃
出演:仲里依紗、中尾明慶、安田成美
2010年  122分

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