ハート・ロッカー | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ハート・ロッカー

66点
第86回アカデミー賞で『アバター』を抑えて作品賞に輝く波乱を起こした作品。
2004年のバグダッド、米軍の爆弾処理班を描いた話。物語はジェレミー・レナー演じる主人公ジェームズ視点で進んでいく。
爆弾処理だけでなくイラク民兵との市街戦も交え、兵士の感情も鋭く表現した奥深い構成はなるほどそれなりに面白い。
しかし撮影は流行の手持ちカメラ映像が大半で、正直映像はあまり迫力があるとは言えない。
ストーリーも意外にありきたり。近代戦争を描いたわりに斬新な展開はなく、従来の戦争映画と比べても特に驚くべき部分は少ない。
爆弾題材なだけに緊張感は高いが、結局最後まで大きな盛り上がりがあるわけではないので、見終わった後どうにもいまひとつ感が漂う映画。ちょっと期待しすぎたかな。

監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ
2008年  131分
原題:THE HURT LOCKER

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