(500)日のサマー | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

(500)日のサマー

50点
サマーという女性にひと目惚れした主人公トム。サマーと出会ってからの500日を描いた物語。
時間軸はバラバラにしてある。いきなり488日目から始まり1日目→290日目→3日目といった具合に、知り合って間もない時期と最も愛し合っている時期、倦怠期がランダムに構成されている。
イラストを使用したり分割場面にしたりと映像も実験的、そして音楽は80年代の曲と演出は凝っており、全体的に軽快なラブストーリーの印象、非常に見やすい作品。
しかしストーリー自体はいまひとつ。気弱で優柔不断の主人公トムは身近に感じられる存在だが、その分サマーの心情が深く描かれておらず、なぜ別れる決断をしたのかも明確ではない。そのため2人の恋愛はリアリティな部分もあるが、どこか感情移入できないのも事実。
まぁ恋愛なんてつかみどころのないものなのかもしれないが。

監督:マーク・ウェブ
出演:ジョセフ・ゴードン・レビット、ズーイー・デシャネル
2009年  96分
原題:(500)DAYS OF SUMMER

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