シャーロック・ホームズ | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

シャーロック・ホームズ

40点
言わずと知れた有名推理小説を『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』『スナッチ』でお馴染みガイ・リッチー監督が映画化した作品。ただしストーリー自体はオリジナルで、例えば犯人のブラックウッドなど原作にはないキャラも登場する。
映像や音楽はかなり豪華で、19世紀後半から20世紀にかけたレトロな雰囲気をほぼ完璧に再現している。映画としての完成度は非常に高い。
しかし内容はシャーロック・ホームズとはかけ離れた印象。派手なアクションと格闘シーンはイメージには合わず、相棒ワトソンとのやりとりもうまく表現されていない。謎解きに関してはラスト15分で無理矢理説明しているが、推理と呼ぶにはあまりにお粗末。
「まだらの紐」「赤毛同盟」など数々の名作を生んだ原作と比べると、残念ながら本作は話の面白さがかなり劣る。

監督:ガイ・リッチー
出演:ロバート・ダウニーJR.、ジュード・ロウ、マーク・ストロング、レイチェル・マクアダムス、ケリー・ライリー
2009年 128分
原題:SHERLOCK HOLMES

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