戦場のピアニスト | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

戦場のピアニスト

87点
この手の社会派映画には退屈な作品も多いが本作は違う。強烈なユダヤ人虐待を次々描いた非常に衝撃的な映画。目をそむけたくなる虐殺映像がこれでもか、というほど何度も出てくるので苦手な人にはおすすめできない。
ドイツ軍から逃げ、自分1人だけ生に執着するポーランド人主人公は時としてわがままに見えてしまう部分もあるが、ナチスドイツの不条理な差別にはやはり強い怒りを感じる。全体的にストレートな表現でわかりやすい物語のため、登場人物の心情も伝わりやすい。ピアノはあくまで主人公の特技で戦争とは無関係だが、実に効果的な演出の一部となっている。 
2002年アカデミー賞で監督賞と主演男優賞獲得、またカンヌ映画祭でも最高賞の作品。

監督:ロマン・ポランスキー
出演:エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン
2002年 148分
原題:THE PIANIST

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