パッション | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

パッション

86点
紀元前1世紀、イエス・キリストが十字架刑に処せられるまでの12時間だけを描いた映画。題名のパッションとは「受難」とか「災難」という意味。
冒頭でキリストは囚われの身となり、後はひたすら激しい拷問ばかりの展開。終始目をそむけたくなる描写が延々と続くだけで物語は非常に薄い。
全体的にメッセージ色は皆無に近く、正直これでは単なる虐待映画。極端に言えば、主人公はキリストじゃなくてもよかったんじゃないかと思うほどの単調さ。
しかし衝撃度という点では満点。無駄な部分をほとんど無くし宗教色すら省いた単純な構成は、逆に見る者を圧倒する事だけは間違いない。
全米公開時はえらい論議を呼んだ作品。だが残虐性が高いのでこれから見る人は注意。

監督:メル・ギブソン
出演:ジム・カヴィーゼル、モニカ・ベルッチ
2004年 127分
原題:THE PASSION OF THE CHRIST

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