奇跡の海 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

奇跡の海

33点
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『ドッグヴィル』のラース・フォン・トリアー監督が1996年に製作したデンマーク映画。当時のヨーロッパ映画賞で数々の高評価を得ている。
しかし内容は辛辣。愛し合う中年の新婚夫婦、だが夫は事故で全身不随になり、精神を病んだ妻が売春婦の如くさまよう展開。
手持ちカメラ映像や章ごとに分けた構成は、後のトリアー作品にも引き継がれている。
ただ物語としては人間の見たくない部分を醜く表現した作品。そのリアルな描写は実にトリアーらしくラストも非常に美しいが、158分もの長時間がこの暗くどんよりした雰囲気ではさすがに最後まで見るのは苦痛。

監督:ラース・フォン・トリアー
出演:エミリー・ワトソン、ステラン・スカルスゲート
1996年 158分
原題:Breaking The Waves

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