ミス・ポター | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ミス・ポター

76点
世界中で愛されているキャラクター「ピーターラビット」を生み出した作者ビアトリクス・ポターの物語。
30歳をすぎても結婚せず、自らが書いた絵に話しかけるさまはほとんどノイローゼ(笑)しかし中年女性の心情を淡々と描く展開には素直に感情移入できる。
本作の見せ場は壮大なイギリス湖水地方でのロケと、違和感なく実写に入り込むピーターラビットのアニメ描写。しかしこれらは数が限られており、あくまでポターの半生を中心とした流れは正直地味で、映画としては退屈な部分が多い。
ただ無理にファンタジー色を求めず、現実味を全面に押し出した手法は見た人それぞれが自分自身に照らし合わせやすいストーリー。いぶし銀の佳作。

監督:クリス・ヌーナン
出演:レニー・ゼルウィガー、ユアン・マクレガー、エミリー・ワトソン
2006年 93分
原題:MISS POTTER

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