4ヶ月、3週と2日 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

4ヶ月、3週と2日

55点
1987年、チャウシェスク大統領独裁政権下のルーマニアが舞台。法律で禁じられた妊娠中絶を闇ルートで行う女子大生の話。タイトルは妊娠していた期間のこと。
本作はほとんど演出らしいものはなく、なかばドキュメントタッチの長回し映像が延々続くため、かなり退屈で無駄な部分が多い。
社会主義だった当時のルーマニアの様子がさりげなく表現されており、こちらはなかなか興味深い描写だが、あくまで中心は「違法中絶」。淡々と、しかし非常にリアルに描かれているため、直視できないシーンもちらほら。
第60回カンヌ映画祭の最高賞だそうだが、なるほどカンヌは暗い映画が好きだね(笑)しかしそのあまりに独特な作風は確かに心に残る。

監督:クリスティアン・ムンジウ
出演:マリア・マリンカ
2007年 113分
原題:4 luni, 3 saptamâni si 2 zile

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