NOTHING | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

NOTHING

70点
『CUBE』のヴィンチェンゾ・ナタリ監督作品。人付き合いの苦手な二人が、ある日突然家ごと何もない世界に飛ばされる話。
不条理な展開はナタリ監督らしいがアプローチは『CUBE』と全く違う。全編コメディタッチ、ブラックな味付けはあるが刺激的描写はない。しかしわかりやすい構成は相変わらずで、思わず画面に引き込まれる作風はなるほど面白い。
ただ後半の登場人物は2人だけで、無名役者の2人芝居の世界は正直飽きる。
それでもアイデアは抜群。期待を裏切らないクオリティの高さはさすが。興味のある方はぜひ。

監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
出演:デビッド・ヒューレット、アンドリュー・ミラー
2002年 90分
原題:NOTHING

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