007 慰めの報酬 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

007 慰めの報酬

75点
実にシリーズ通算22作目となる本作。前作『カジノ・ロワイヤル』の1時間後から始まる設定。
相変わらず序盤から激しいアクションが続く。目を離せない目まぐるしい展開。雰囲気としては『ボーン・アルティメイタム』に似ている。
陸・海・空とまんべんなく活躍する主人公ボンド、しかし意外にストーリーも練られているため見ごたえも十分。
ただ敵とはいえ数十人を殺したボンドが「復讐」について語る矛盾が、結局最後まで拭えきれていないのは大きな欠点か。
ただし単なるスパイ映画ではない奥の深さもあり、ボリューム感はたっぷり。まだ見ていない人は前作とともにじっくり見たいところ。

監督:マーク・フォースター
出演:ダニエル・クレイグ、オルガ・キュリレンコ、ジュディ・デンチ、マチュー・アマルリック
2008年 107分
原題:QUANTUM OF SOLACE

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