少年メリケンサック | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

少年メリケンサック

38点
レコード会社の派遣社員が「少年メリケンサック」という中年パンクバンドと共にツアーに出る話。
まず基本的に、パンクをバカにしているのが許せない。曲はセックスピストルズを適当になぞった程度。演奏や歌は評価するレベルにも達していない。メンバーにも魅力はなく、時おり顔を出す不謹慎なギャグは目を覆うばかり。
また期待していた人も多いだろうが、残念ながら宮崎あおいは一切歌わない。マネージャー業に徹する彼女の奮闘も、今回は空回りの印象。
パンクのうわべだけを真似ようとすると、こういう見るに耐えないバンドができあがるわけだ。コメディ映画といえど、しっかりした土台がなければ笑えない。

監督:宮藤官九郎
出演:宮崎あおい、佐藤浩市、木村祐一、田口トモロヲ、勝地涼、ユースケ・サンタマリア
2009年 125分

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