伊佐布北滝、重郎の滝 | ぉ茶の無茶苦茶ブログ

伊佐布北滝、重郎の滝

とりあえず完全ではないですが、滝巡りのストックをほぼ放出しましたので(他のシリーズのネタは溜まりまくりですが…)、今回は本日訪問の滝です。

明日から怒涛の9連勤の為、何とか天気が大丈夫そうな今日こそ滝に…と思ったのですが…
実は現在、かねてよりの胃腸の調子が悪化している上、気管支をやられてしまっていまして(こちらは午前中病院に行ってきました。)、険しい滝に行こうものなら行き倒れしてしまいそうな状態…( ̄▽ ̄;)!!

それならばせめてお手軽滝でも…と思って向かったのが、お手軽故に後回しにしていた静岡市清水区の伊佐布北滝です。

庵原川沿いに上っていき、バスの終点である上伊佐布バス停の橋から左岸沿いを進んだこの位置が滝への入口になります。

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ちょうど庵原川の起点部で、そのまま直進した方向が本流筋でしが、伊佐布北滝はここから右にわかれる支沢にあります。(上画像一番右の橋が支沢の橋。)

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この位置(進入禁止標識の左の道)が滝への道ですが、御覧の通り第二東名の建設現場であり、このあたりは護岸もされている為、雰囲気に欠けます。
が、第二東名の高架をくぐったあたりから…

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急に渓流の雰囲気となります。
ゴルジュっぽくなっている場所もあり、中々の景観です。
倒木が目立つ場所もありますが、倒木に苔が生えているものが多い事から、今回の台風の影響ではないものが多いようです。
ただ、遊歩道沿いに若干の崩壊等が見られる為、落石には注意が必要です。(後述しますが、ヒヤっとした場面もありました。)

ほぼ全体的に舗装され、整備されている遊歩道を進むとやがて階段が現れます。
この階段を登ると…

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お堂と共に、滝が見えてきました。
ちなみに、遊歩道入口付近の案内板によると徒歩10分との事でしたが、そこまで掛かりませんでした。

伊佐布北滝

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一般的には「伊佐布の滝」の名称で知られており、古くは北滝とも言われた滝ですが、正式名称は「伊佐布北滝」です。
北滝という事ですが、他に滝があるというわけではなく、どうやら伊佐布地区の北部にある事から北滝と言われるようです。

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主滝部落差10m前後、しかし水量が多く見事な滝です。

主滝部…と書いたのは、実はこの下部にさらに滝があります。
下部の滝へは、階段下から左側に延びる道を歩くと辿りつけます。

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道と言っても、こちらは未舗装の少し荒れた道です。
しばらく進むと、さらに荒れた滝前の橋とともに、下段の滝が見えてきます。

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この橋の上からが一番良い撮影ポイントですが、橋はかなり荒れていて、歩道には橋の入口にもロープがしてある為、基本的に立ち入ってほしくないようです。
今回は自己責任にて橋から撮影しました。
※上記は安全を保障するものではありません。また、この橋に居る際に、右岸から沢に向かって落石があり、ヒヤっとしました。私の近くに落ちたわけではありませんが、危険であることには変わりありません。
ホントは右岸側から撮影したほうがすっきり取れそうですが、右岸側袂は崩落した土砂が溜まっており、かつ上記赤字の状況ですのでやめました。

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下段の滝です。
落差は数メートルです。

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下段の滝下から下段と上段です。
キレイな光景です♪


伊佐布北滝の動画






伊佐布北滝を後にし、上伊佐布バス停まで戻りそこから県道75線を吉原方面に向かいます。
ここから先は県道といえど、林道並に狭い道です。
途中第二東名建設現場あたりは広くなりますが、また狭くなって吉原地区に入ります。
お次の滝は、あまり知られていない滝なので辿りつけるか心配でしたが、先程とは別のバス路線の終点の吉原バス停(吉原公民館)を過ぎたあたりから要所要所に案内があり、難なく滝への入口まで辿りつけました。

途中、県道から離れ林道に入るのですが…

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分岐点から数キロは、とても林道とは思えない立派な道路…\(◎o◎)/!
実はこれ、これから行く滝のある興津川支流の布沢川に治水、集水目的の布沢川ダム建設の計画があり、その建設用の道路という事らしいです。
しかも、このダムは滝の近くに計画されているらしい…
しかしこのダム、国の「できるだけダムに頼らない治水」への政策転換により、建設中止か…という所まで行ったらしいのですが、その後「検討の場」を設けて事業を検証する事となり、その結論が今年の夏前までには出る予定だったらしいのですが、未だ結論出ずの状態の様子…
仮に建設の方向で話が進めば、この滝は数年後にダム湖の底となってしまう運命になるかもしれません…

それはさておき、とりあえず進みます。
すると、途中で立派な道は寸断され、そこからはすれ違い困難な普通の林道となります。
途中、右岸にこのような滝が見えます。

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斜瀑ですが、画像で見えるよりもはるか上まで滝が続いていました。

さらにひたすら進むと…

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このような分岐に出ます。
ここで沢も分岐しています。
ここが滝への入口です。
左方向が本流筋で、こちらを進むと竜爪山へと至るようですが、滝は右俣の支沢にあります。
林道と林道の間に、滝への道があり、しっかり案内も出ています。

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伊佐布北滝と違い山道ですが、道ははっきりしていて、さらには入口から2~3分で滝が見えてきます。
ていうか、入口から既に滝音らしき音が聞こえています。

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しかしここが少しやっかいで、進んできた左岸はこの先崖のため、右岸に渡渉しなければなりません。

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ここを渡渉しますが、さすがに登山靴の中に水が入ってきました( ̄▽ ̄;)!!
渡渉後は右岸の道を進みますが、今までの道とは違い不安定な道で、うっかりすると沢に落ちてしまいますので細心の注意が必要です。(特に帰り。)
突きあたりまで進むとそこが主滝です。

重郎の滝

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詳しくは後述しますが、多分この一番上の主滝を重郎の滝と呼ぶのだと思います。
落差は10m程、一見水量が少なく見えますが、実は左右よりも前後に広く勢いよく水が落ちていて、かなりの水量でした。
上部まですっきり見るには、滝前で再び左岸に渡渉する必要がありますが…

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今日の水量と装備(お手軽滝のつもりだったので登山靴以外は普段着…)ではとても無理…( ̄▽ ̄;)!!
画像で見ると一番狭くなっている部分を渡れそうですが、実際は不安定で水量も水勢も多く、何より私の登山靴は例によってこういう場所ではすべりやすい為、無理です。
ずぶ濡れになる覚悟があれば渡れない事はないですが、今日はそんな覚悟はありませんw
というわけで、右岸からで我慢しました。
ただ、右岸からは滝のほぼ真横まで行く事が出来ます。

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この位置からの撮影だと、前後に広く勢いよく落ちる様子が少しはわかると思いますが…

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さて、先程今回も最上部が主滝…と書きましたが、滝が見えた時点の画像でもおわかりかと思いますが、この滝も下部に滝があります。
しかも、小滝ですが何段も続いています。
とりあえず、渡渉地点より上に3段、渡渉地点直下に小さな斜瀑ですが1段見えます。

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主滝~2段目

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主滝~3段目

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2~4段目

道から見えるのは以上の4段ですが…

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4段目のさらに下部に、どうみても滝の落ち口と思われるものが見えます。
しかも幅広で、落差もあるように見えます。
と、渡渉地点手前から下の斜面を見ると(沢はここで90度曲がっています。)、沢に降りれそうなしっかりした踏み跡があるではないですか!
早速降りてみました。
すると、降り始めてすぐに…

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見えました!
垂直ではないですが、幅広の滝です!!
さらに降り、沢に降り立つと…

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やはり幅広で水量も多く、見事な滝です。
画像で見ると低く見えますが、落差も5mくらいはありそうです。
そして、水勢が凄いからか、滝壺がかなり深そうで立派な事も特筆事項です。

実は4段目までは情報があったのですが、この最下部(5段目)の情報は全くなかったですし、帰宅後調べてみても全く見つかりませんでした。
踏み跡もしっかりあるし、ルートから落ち口が見えるし、何より主滝以外では一番立派なのに…
しかし、これは良い発見でした♪

先述の通り、最上部の主滝を重郎の滝と言うのだと思いますが、もしもこれら全て含めてならば、総落差20m越えの滝という事になります。





重郎の滝の動画