腰の上の方、胸椎11~腰椎1(腰と背中の分かれ目)が右も左も(帯状に)痛いと言う患者さん
問診で色々聞いてみると昼ご飯を食べてから徐々に痛くなったと言う
午前中に何か変わった事をしていませんか?と聞いてみると
「机の下に潜って配線をいじっていた」
どんな姿勢でしたか?と聞いてみると
「四つん這いになって右腕を上げているような姿勢だった」、との事
膝蓋腱反射を見てみると、正常
体の可動性を見てみると
体を反らす事が出来ない(痛い)
仰向けに寝てもら脚を引っ張ると右足を引っ張った時に痛みが走る
(右、下部肋骨、肝臓の前面に引っかかりを感じる)
などなど・・・
このような情報を元に仮説を立てる。
普段あまり行わない四つん這いでの作業を1時間、行った事が今回の腰痛の原因だと思われる。
四つん這い作業を行う事により腰の反りが(前弯)が激しくなる
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これに対抗する為、腹部前面の筋肉の緊張状態が続く(腰の反りをおさえる為、内蔵の床方向への落下(下垂)を防ぐため)
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長く続いた緊張状態で腹部前面の筋が硬くなる
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腹部前面が緊張している事で腰が反れない(反らすと痛い)
また、脚を足方に引っ張った時に右上前面の腹部に引っかかりを感じた事もあり、この部分の硬さが原因ではないかと考え治療開始。
右上前面の腹部の筋を治療中に肝臓の自動力(モティリティー)が無い事に気づく、そのまま肝冠状間膜の治療に移行。
治療後に右脚、左脚をそれぞれ足方に引っ張ってみると、右脚を引っ張った時にあった腰の痛みが消えている、そのまま立ち上がってもらい腰の曲げ伸ばしなど動いて頂き痛みの具合を聞いた所、痛みは全然ないとの事。
痛みが消えた事により『先生、もうこれで良いっすわ』と言い帰ろうとする患者を引き止めジンクパターンのチェックを行い治療終了。
と言う感じで久々に真面目??にブログ書いてみました~
これが普段のおいらの治療の流れに一番近いかもです??
(意外と色んな仮説を立ててから施術してます)
ともあれ、自分のやってる内容を改めてまとめてみると・・・
あれも、これも検査しとけば良かったなぁ~と・・・
特に、右上腹部に治療ポイントを特定するには・・情報が乏しすぎる・・
(ほぼ決めつけてるね・・・反省)
せめてTL(治療ポイントの特定の検査)ぐらいして、右脚を引っ張った時の痛みの具合を見とくべきだった・・・(そこだっ!!と観えただけでは文章にすると説得力がなさすぎる・・・自分一人の世界なら良いのですが・・・)
後付けになりますが、右上腹部を狙った事には間違いはなかったようでした
トリガーポイントの本にそのまんま載ってました。
腹直筋のトリガーポイントで腰の帯状の痛みが出るのです・・
『トリガーポイントと筋肉連鎖』より
と言う事で、門川は色んな事を頭の中で考えながら施術をしております・・・
無い知恵をひたすら絞り出しております・・・
あれっ??画像が消えている・・・
も一度はっときます。
『トリガーポイントと筋肉連鎖』より