マイトレーヤ
                                          ~その教えの真髄~
                              マイトレーヤ・ラエル

 

第15章 しあわせな人類のために

 

進歩は幸福に繋(つな)がる

(2001年10月 7 日、ジュネーブでの国際大会にて)

 

 私たちは想像力に欠けた社会に住んでいます。そこでは、子供たちに想像力を持つことではなく、記憶力を培(つちか)うことを教えます。でも、記憶とは過去の思い出なのであり、過ぎたこと、終わってしまったことなので、死んだものと言ってもいいのです。(上記仏語の部分)

 

 芸術と科学は、純粋に空想の産物であるという共通点を持っています。なぜなら、すべての発見、すべての発明、すべての芸術的創作は、想像力によって生み出されるものだからです。では、想像するとはどういうことでしょうか。それは、古いものから新しいものを創り出すことです。実際、脳は、知っていることを別な形に組立て直すことでしか、何かを作り出すことはできません。クローニングやナノテクノロジーなどの未来の技術は、すべてこのようにして生み出されるのです。

 

 まもなく、みなさんは永遠の生命に到達することができるでしょう。そうです。永遠の生命です。それは段階的にですが、到達します。

 

 40歳未満の人たちは、その時にはまだ生きているでしょう。もう死なない可能性もあります! 40歳未満と言いましたが、50歳未満もしくは60歳未満という可能性もあります。どうなるかは分かりません。とはいえ、科学によってまずは寿命が延びるでしょう。

 

 平均寿命が35歳~40歳くらいで、すごいと思われていたのはそう遠い昔のことではありません。現代の平均寿命は85歳です。もうまもなく120歳になるとも言われています。すでにアメリカの生命保険は、120歳まで契約できるようになっています。

 

 では、私たちが120歳まで生きるという想定で始めてみます。この寿命はすぐにでも50%~100%伸びる可能性があります。悲観的に50%とすれば、120に60を足して、180歳~ 200歳まで生きるようになります。つまり、私たちは楽しい時をたくさん過ごすことができるというわけです!

 

 この増えた60年の間に、当然もっと多くの発見が成されます。10年間に成される発見の数は、過去数100年間に成された発見の数よりも多いのです。この年数は毎回半減されます。5 年間でこれまでよりも多くの発見が成され、それから 2 年半、1 年、6 カ月、3 カ月となっていきます。みなさんも、偉大な科学者たちも、想像だにしていなかった速度まで加速していきます。何人かの人は予見していますが。私たちの寿命はさらに伸びるのです。あと40年か50年寿命が延びて、次の 2 年間でさらに100年寿命を延ばす方法を見つけたら、寿命は300年になります。

 

 私たちが望むことは、すべて実現可能です。私たちはとても長い間生きるようになります。とりあえず、忍耐強く待って、気をつけて道路を渡るようにしていればいいですね!

 

 さらに何度か寿命が延びていくうちに、やがて私たちは、人間がまだ想像できない壁にぶつかります。それは細胞の自然の寿命で、700年から900年くらいになりますエロヒムが地球上で創造した最初の人間たち、例えば聖書に書かれている部族長たちは、そのくらいまで生きていました。

 

 その後、資格のある人は、クローニング技術を使って全く新しい肉体を作り、脳の中に本人の個性を転送し、さらに700年寿命を延ばします。これはSF小説ではありません。私たちは、もうそこまで来ているのです!

 

 科学者たちは、20年後には可能だと見積もっています。今40歳の人は60歳、60歳の人は80歳になっている頃です。まだ諦(あきら)めるのは早いですよ。

 

 当初、ヒトゲノムの解読は2020年に完了すると言われていました。ところが、去年アメリカの CELERAという会社が、すでに完了してしまいました。物事はいつも私たちが考えるよりも早く進むものです。だから、今20年後と言っていても、それは 5 年後に早まるかもしれないのです。どちらにしても、心配はしないでください。心配すると老(ふ)けてしまいますからね!

 

 以上のようなことが、あらゆる変革をもたらして、私たちに希望を与えてくれるのです。もちろんその希望は、うつ病でなければのものですが。不幸な人にあと700年生きなさいと言うのは、虐待的(サディスティック)待的なことですから!

 

 だから、人々に幸せでいる方法を教える必要が出てくるでしょう。外側から来るものに依存しないで、より長く生きることを楽しみ、創造し、愛し、開花しつづけられるように。

 

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