田中宇の国際ニュース解説

 

米国の多極側に引っ張り上げられた中共の70年


 【2019年10月4日】

 

 近現代のすべての期間にわたって、英米単独覇権体制の永続を望む軍産(英国)は、超大国になる潜在力を持つ中国の恒久的な分裂・不安定化・封じ込めを望んできた。

 

対照的に多極側は、門戸開放宣言や孫文支援以来、資本の論理に基づき、長期戦略として世界経済の成長維持のため、中国だけでなく、ユーラシア内部など軍産に抑止されてきた地域の安定と発展を望んできた。

 

近現代の戦争や国際対立の多くが、軍産多極側暗闘の要素を持っている。