田中宇の国際ニュース解説
【2019年4月12日】
79年のイランのイスラム革命は、ソ連との冷戦体制が終わりそうだったので、代替的な第2冷戦の創設のため、米イスラエルの軍事諜報勢力(軍産)が誘発したものでないか。
弱体化が予測された左翼でなくイスラム主義勢力に米国の敵を演じさせる必要があった。
スンニ派は当時、米国の傀儡で敵になりたがらないので、イスラムとして異端なイランにやらせるしかなかった。米イスラエル諜報界は革命前のイランにかなり食い込んでおり、誘導策や意図的な政権破壊と転覆をやれた。
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Pars Today
イラン革命防衛隊総司令官、「米は対イラン軍事行動に踏み切れない」
イランイスラム革命防衛隊のジャアファリー司令官が、「アメリカ軍は、地域においてイランのコントロール下にあり、決してイランへの軍事行動には踏み切れない」と語りました。
ジャアファリー司令官は10日水曜、イランのザリーフ外相との会談の傍らでIRIB通信のインタビューに応じ、「当防衛隊に対するアメリカの決定は実に嘲笑すべきもので、スローガンの域を超えない」と述べています。
ザリーフ外相とイランの複数の外務次官らは10日、イスラム革命防衛隊の幹部司令官らと会談しました。
ザリーフ外相はこの会談後、ツイッター上で「イラン国民は決して法律破りの乱暴者に対し、情勢不安の扇動によるわが国の軍という遺産の破壊を許さない。そして世界も、そのような行動を許してはならない」としています。
アメリカ政府は8日月曜、イランへの敵対行為を継続する中、イスラム革命防衛隊をいわゆるテロ組織リストに追加しました。
これに対し、イラン国家安全保障最高評議会も対抗措置として、中東などを管轄するアメリカ中央軍および、これとつながりのある同国のすべての軍をテロ組織扱いとすることを表明しています。
http://parstoday.com/ja/news/iran-i52574