福島千種です。

 

「奇跡のコース」とわたし。その1の続きです。

 

ACIM …A Course in Miracles「奇跡のコース」は、
1965年にコロンビア大学の臨床心理学教授であった
ヘレン・シャックマン氏が
イエス・キリストから受け取ったガイ ダンスを

ウィリアム・セットフォード氏のサポートのもと

7年にわたって書き取りを続けた文書です。

 

その後、加わったケネス・ワプニック氏とともに

編集が重ねられ、1976年に出版されました。

 

わたしは1965年生まれなので、
同じ年にコースがこの世界に降り立ったのだと思うと
とても不思議な感覚を覚えます。

 

イエスがヘレンさんに語りかけている独特の文体、
最初の頃はもう、禅問答のようで
なにがなんだか、、、というのが正直なところでした。

 

いえ、いまも、ちゃんと理解しているという自信は
実はまったくありません。

 

真面目に取り組んでいる人がたくさんいる中

私はコオさんのクラスに通いつつ

テキストを読むのに精一杯でしたし

ワークブックもサボり放題でした。

(ああ、言ってしまった・・・)

 

しかし、理解しようとがんばらなくていい

言葉で説明しようとしなくていい

と、コオさんは語ります。

 

 

あの頃、ただただ、正しさだけを追い求めて

白黒はっきりつけたがる癖のあった私。

 

人生はままならぬものだなあと思いつつも

口ではポジティブなことを無理に発していた私。

 

何かに怒りを感じると、

夜も眠れないほど苦しんでいた私。

 

エサレンのトレーニングコースで

散々ティーチャーとやりあって

かなり厚めの着ぐるみ(脂肪じゃないわよ、心のよ)を

ベリベリと剥がしてもらいましたが

それでもなお、悩み多き日々は続いていました。

 

そんな私が、ACIMのクラスに通いながら

コオさんに辛抱強く話を聞いてもらったり

わからないながらもテキストを読んでいたりするうちに

 

ある日、ふと気づいたんです。

「あれ?ひょっとしてこれが

聖霊のはからいだったのかも?」

 

一旦、そう気づくと、

「ってことは、あのことも、このことも、、、」と

もう、元には戻れません(笑)

 

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「奇跡のコース」は、

一切の妥協のない一元論を語っています。

 

ある理由があって

「イエス・キリストが語る」というスタイルを

とっていますが、

この思想自体に教祖がいるわけでもなければ

おおもとの協会(または教会)があるわけでもないので

宗教とも違います。

 

というと、難しそうに聞こえますが

いざ実践すると決めれば

私たちの身の回りの生活に反映させることができる

とてもフレンドリーな法則のようなものです。

 

この世界中の誰だって、

見せかけの平和や繁栄ではなく

最後には心の平安を求めていると思います。

 

悩んでいた私も、それこそを求めていました。

そして、コースとともに(聖霊とともにというべきか)

ゆっくりゆっくりと歩いているうちに

あんなに多かった悩みはいつのまにか消えていました。

 

思い出そうとしても

「あの頃っていったい

何に悩んで(怒って)いたんだっけ…」と

考え込むくらいです。

 

もちろん、今だって

悩みが全くないわけではありません。

 

悲しみや怒りに巻き込まれることも度々あります。

 

しかし、コースに出会う前と変わってきたのは

そんな時に立ち返る場所が今はできたこと。

 

コースのことを話すとき、私はいつも

美味しいお水を静かに飲んでいるような
そんな感じがする、と例えるのですが

 

その水は時間をかけてわたしをうるおし

日常の中での、奇跡に気づく

そして、未来を信頼できるような

心の体質改善を促してくれたように思います。

 

>>>その3に続きます。