サルも売春する! | 六月の虫のブログ

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 イェール大学経済学部の准教授、キース・チェン氏は、「サルの群れにお金の使い方を教えたらどうなるだろう?」という実験をしました。


 チェン氏が選んだのはオマキザルです。茶色のサルでちょうど痩せた一歳の赤ちゃんに尻尾をつけた感じの可愛いサルです。


 「オマキザルの脳は小さくて、考えることといったらメシとセックス、ほとんどそればっかりなんだ。オマキザルの食欲は底なしで、いくらでも食べようとする」とチェン氏は言う。


 使ったオマキザルは7匹、メスが4匹にオスが3匹。サルたちにコインを渡して、それからごちそうを見せた。コインを研究員に返すたびに、サルはごちそうがもらえる。何ヶ月もかかったけど、サルはやっとコインでおいしいものがもらえるのが分った。


 中略


 あるとき一匹のオスザルがすばやく実験用の檻の中に入ってきた。そのときチェン氏には、なんでそのオスザルがそんなことをしたのか分らなかったけど、お盆の上に載った12枚のコインを集めてエサを買わなかった。代わりに奴は、お盆のコインをまとめてひったくり、みんなが暮らす檻へ放り投げ、投げたコインを大急ぎで追っかけた・・・銀行強盗、続いて脱獄ってことだろうか。

 檻の中は大変な騒ぎになった。床にコインが12枚、それを7匹のサルが取り合っている。研究員たちが檻の中に入って、コインを集めようとしたけれど、サルたちはどうしても返してくれなかった。なにせ、コインには価値があるのをサルたちは知っているのだ。結局、人間たちはエサで釣ってコインを返してもらうはめになった。これでサルたちはもう一つ大事な教訓を学んだ:犯罪はおいしい


 大騒ぎの間に、チェン氏は視界の隅っこであるものを見かけた。1匹のオスザルが、コインを人間に渡してぶどうだかりんごだか1切れを貰わず、代わりに別のサルに近づいてコインを渡した。コインを貰ったのはメスだ。思いやりか???

 ちょっとの間、グルーミングをしていると思ったら・・・ジャンジャジャーンッ!・・・2匹はセックスを始めた。

 チェン氏が見たのは思いやりでもなんでもなかった。彼が見たのは、おそらく科学史上初めて観測された、サルの売春だった。

 そしてそれから、サルたちがお金のなんたるかを本当に分っていた証拠がもう一つ現れた。セックスが終わるやいなや・・・ほんの8秒ほどで終わった。だってほら、サルだもん・・・コインを受け取ったメスのサルは、すぐさまそれをチェン氏のところに持ってきてぶどうを買った


 これは、『超ヤバい経済学』の一部を抜粋してご紹介しました。


 チェン氏は、「経済活動は、人間だけができるもので、犬などの動物にはできない」と言った経済学者、アダム・スミスの言葉を覆したのです。



 サルも人間もそんなに変わらないってことです。この実験の様子を読んでいて、このサルたちの方が楽しそうに生きていると感じました。


 オマキザルに限らず、メシとセックスのことしか考えていない、そのような人間は私の周りに2人はいると思います。あなたの周りにも・・・もしかしてご主人が・・・



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 前作と同様、面白い!安上がりの地球温暖化対策まで書いてある。あまり安すぎると、人は取り合ってくれないらしい。今まで何兆ドルも必要だったものが、数億ドルでできるようになったら、何兆ドルに関わってきた人たちは自分の仕事を守るために数億ドルのアイディアを否定するのです。