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太平洋・日本海・空へ通ずる道(北関東自動車道)

知事「非常に困る」 圏央道開通延期 (12月2日 埼玉新聞)

http://www.saitama-np.co.jp/news12/02/03.html

国土交通省・関東地方整備局の菊川滋局長は1日県庁を訪れ、上田清司知事に2011年度の概算要求について説明した。その中で圏央道の桶川北本IC-白岡菖蒲IC(10.8キロ)の開通時期が用地買収の遅れにより、当初予定の2012年度から2014年度以降に変更されたことについて、知事は「非常に困る話」と不快感を示し......局長は.....土地収用法に基づく用地の強制収用を適用する可能性も指摘。「手続きに2年はかかる」などと延期の理由を述べた。



道路関係予算が圧縮される中で、2012年度中の開通は難しいようです。


埼玉県は2006年度から「田園都市産業ゾーン基本方針」に基づき、沿線市町と連携し菖蒲南部や騎西城南など産業団地の整備を進め、物流の利便性と2012年度開通を売り文句に企業誘致を展開してきました。知事が“非常に困る”というのも理解できます。


埼玉県は国に対して、予定通りの開通を要望継続するようです。しかし、ここは発想の転換が必要だと思います。



それは、来年3月に開通する「北関東自動車」を利用し、3つの貿易窓口を活用するということです。


3つの貿易窓口とは、                  
 ①太平洋貿易・・・茨城港             
      
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/doboku/01class/class28/

 ②日本海(ロシア・アジア)貿易・・・新潟港   
      ( http://www.niigata-port.com/

 ③航空貨物・・・茨城空港
      
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/kuko/index.html

です。


 北関東道 3月19日全線開通(11月26日 茨城新聞)
 ( http://www.ibaraki-np.co.jp/news/news.php?f_jun=12906976763986
 東日本高速道路は25日、北関東自動車道の群馬、栃木両県にまたがる未開通区間について、2011年3月19日午後3時に開通させると発表した。

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上田知事が懸念を表明した、菖蒲南部や騎西城南など産業団地は東北道の久喜ICが近く、同じスキームで動いている熊谷市近郊の妻沼西部工業団地にいたっては、北関東自動車道・太田桐生ICまで、国道をつかい20分弱の距離となっており、北関東自動車道の利用はメリットがあると思われます。


この「3つの貿易窓口」を利用するメリットを挙げます。


 ①東京圏の交通渋滞に巻き込まれずに、目的地にたどりつくことができる。

 ②使用料(空港、港湾)が安い

 ③首都圏集中物流からの脱却(新しい人・モノ・カネの流れの創出)


課題は次の通りです。


 ①北関東3県(茨城・栃木・群馬)、新潟との協議、連携強化

 ②茨城空港の貨物取扱承認(国土交通省、防衛省、茨城県)

  →今は旅客のみです。また自衛隊百里基地との共用のため簡単ではありませんが...


港湾と空港を持つ、茨城県・橋本昌知事は「.....本県の港湾や茨城空港の活性化はもちろん、経済、文化、観光など多方面での連携がなお一層深まると期待している」と述べておりますが、知事は埼玉県を含まない「北関東3県に新潟と福島を加えた北関東磐越5県」を想定しているため、埼玉県は早急に茨城県を含む北関東3県に働き掛ける必要があります。



私は、来春全線開通する北関東自動車道の可能性に期待しています。


確かに、ベストは埼玉県内を横断する圏央道です。しかし、経済状況の好転への展望が開けないなか、目の前にある“材料”を活かす事が喫緊の課題であると思います。北関東自動車道は、太平洋、日本海、そして空へのアクセスを確保してくれる格好の材料ではないでしょうか。


埼玉県議会には来年2月の定例会での審議、もしくは上田知事の専決事項として、是非一日でも早い対応を望みます。


私は、政策提言できるよう、材料を集めより具体的な内容にしてゆきます。