変換3D視聴記!1『ジョーズ3』●飛び出してくれないジョーズ!(笑) | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁

変換3D視聴記!1『ジョーズ3』●飛び出してくれないジョーズ!(笑)

ブルーレイ&シネマ一直線

 

 

2D→3D変換で観る! 1
ジョーズ3
ジェネオン・ユニバーサル


■1983年アメリカ
■監督:ジョー・アルベス
■出演:デニス・クエイド
    ベス・アームストロング
    ルイス・ゴセット・Jr
    サイモン・マッコーキンデール
    リー・トンプソン

 

 

DVD仕様
●98分
●スクイーズ・シネスコサイズ
●音声
 英語 ステレオ
●字幕
 英語/日本語 その他
●片面1層
●16チャプター

 

 

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パナソニックから3月に発売されたばかりの3Dプラズマテレビ「TH-50VT3」 を購入。地デジやDVDなどの2D映像を3Dに変換できる機能が内蔵されていたので早速、僕の初の劇場3D体験となった『ジョーズ3』のDVDを3Dチェックした。


視聴の際、3Dメガネをかけるとやっぱり映像が若干暗くなるので一番明るい「ダイナミック」に調整。また、3D変換効果を「強」にし、映像が動く時のブレなどを抑えた「シネマスムース」を「弱」にして鑑賞。

 

といっても、ブルーレイ3Dほどの立体感はないし、どっちかというと浮遊感、奥行き感が増したレベルなのでこの記事を読んで変換3Dへの過度な期待は持たないで下さい(笑)。

 

 

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『ジョーズ3』は2作目から5年ぶりにシリーズ初の3D映画として公開。

 

第2次3D映画ブームのさなかに公開された当時の3Dは貧弱なメガネで観る偏光フィルター式。色の純度は著しく落ちるし、今の3D映画のクオリティとは程遠いレベル。メガネONメガネで観るのは非常につらく、第2次3Dブームはあっという間に終わった。


とはいえ、当時小学生だった僕は姉と一緒に劇場まで足を運び、人生初となる3D映画に胸を躍らせた


だが・・・・

 

アリビジョン3Dという新開発のカメラを使って「超立体映画!!!!」と大々的に宣伝してたわりには肝心のジョーズが全く飛び出してこない。ガーン

 

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ジョーズをアップショットばかりでごまかす監督の凡庸演出が3D効果を全く活かせず、3D的見どころの工夫がほとんどないという、いわゆる<3D詐欺>映画だったのだ。


飛び出すといってもオープニング・タイトルやかわいいイルカたち、たまに潜水艇、サメに食いちぎられた腕、え、えげつない腐乱死体・・・・。なんちゅう悪趣味な3D(笑)。

 

「これが巷で噂の3D映画なの!?」と小学生の時に既に僕は3Dアレルギーを起こしていたのである。

 

これで映画が面白ければまだ救われるのだが全然面白くないのだから困ったもんデス(笑)。

 

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舞台はアミティ島じゃないし、ブロディ署長は出てこないし、分からず屋の市長もいないし・・・・・。一応、ブロディの息子兄弟=マイクとショーンは出てくるけど、キャラのつながりはそれぐらいで、他は前2作との関連はなし。


しかも主人公であるジョーズのアクションがチョ~薄い。前2作のように船やヘリを沈めたり、ボートを爆破させるようなハデなアクションもなく、客で賑わう海底トンネルに体当たりする程度(笑)。

 

シリーズで最もでかいホオジロザメという設定なのに全容が分かりずらいヘボ演出なので巨大感が全く伝わってこない。

 

カタルシスのカも味わえないダメダメなこの3作目は案の定、ラジー賞で作品賞など5部門にノミネートされた。

 

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「オッ!」と思ったのは当時ファンだったリー・トンプソンのビキニ姿が拝めるのと、シリーズで初めてジョーズの口の中から食べられる犠牲者の視点で映像化したシーンぐらいか(笑)。

 

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3D以外の魅力を見つけることが困難な『ジョーズ3』なのだがなぜかたま~に観たくなる妙な“作品的魔力”がある。それが何なのかよく分からんのだけど(笑)。


それでも未公開映画レベルの超駄作だった『ジョーズ'87/復讐篇』に比べたらまだマシに思える『ジョーズ3』を早速3D変換して鑑賞。
 

本作の3DソフトはLDに負けて市場から消えたVHDで発売されてたけど、もちろん観たことがない。


3D変換したDVDで改めて観直すと公開時のかすかな3D記憶が呼び起された・・・・・ような気がする(笑)。DVDはスクイーズ・シネスコ収録だけど、画質がけっこう粗くBDで観るような緻密な3D映像を楽しむのは到底無理。

 

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とはいえ『JAWS Ⅲ』がドーンと飛び出すタイトルはそれなりの立体感だし、意外とハッキリとした3Dシーンもチラホラ。それでもやっぱりジョーズは飛び出さない(笑)。黄色のカラフルなシーンほど立体効果があった。


世間から抹殺されてる作品なのでブルーレイ3Dで出ることはほぼ100%ないだろう・・・。 ←出ました

 

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以下、それなりに3D感のあったシーンです。

 

↓ いきなりユニバーサルのロゴから飛び出します!
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↓ 0:01~。こういうベタな3Dタイトル、キライじゃないですにひひ

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↓ 0:14~。食いちぎられた腕も迫ってきますよん~(画像自主規制)

 

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↓ 0:24~。海中のザリガニさんが意外と立体効果あり
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↓ 0:24~。公園内にある色とりどりな装飾も3D効果あり
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↓ 0:33~。劇中で一番3D感があったのはこの潜水艇シーン。めちゃめちゃ粗い合成なんですけどねえシラー

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↓ 0:51~。観客たちも飛び出す。にひひ カラフルな映像ほど立体効果あり
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↓ 0:54~。海底王国のアトラクション魚もベタに飛び出してくるショック!
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↓ ズズズーッと突進してくるジョーズ! 3Dよりこの出来の悪いバカ合成に萎えた。ガーン まるで未完成レベルの合成で普通ならNGだぞ(笑)
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↓ で、締めくくりはジョーズの入れ歯!!!!!!にひひ
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3D変換機能付きの3Dテレビをお持ちの方はぜひお試しを!(※ただしパナソニの3DTVと他社の3DTVの3D効果が同じとは限りません)


 

↓ 最後にオマケ。メガネで観ると飛び出す公開時の3Dチラシ。
  こういうふうにサメが飛び出してくれりゃもっと評価は変わったのに・・・


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ところで、Vuzixという直販ショップでは『ジョーズ3』をサイドバイサイド方式の3Dで収録したDVDを販売している。英語音声のみで字幕なしだが、リージョンフリーなので国内のDVDプレーヤーでも再生可能。3D映像もそうだけど、画質が気になる。ニューマスターかしら? 価格はちょい高めの4200円。サイトはコチラ


ドーンと飛び出してくる度 ★★☆