近年、入塾希望者の中に

「うちの子チョッと不登校気味なんですけど・・・・」

っていう方が現れるようになった。


本来不登校っていうのは、勉強や友人関係に問題があったりして

学校に行けなくなってしまうっていうのが大半の原因であった。

だから、そもそも学校にすら行けない子どもが

塾なんぞに通えるはずはないってのが当たり前だったのである。


しかし、最近の不登校はチョッと傾向が違う。

学校に行けなくとも塾には通える子どもが

けっこう増えてきたのである。


現に、年に2,3人は不登校気味の子どもを持つ親御さんから

入塾のご相談があるし、今回の夏期講習にも、

1学期に全く学校に行っていない中学3年生の女子が入塾し

2学期の今も元気に塾に通ってきている。


私は別に

私の塾の授業が面白いから不登校の子も通える・・・・

なんて遠まわしに自慢しているのではない。


だから、もちろんそういった不登校気味の子が入ってきたからといって

別に気を使って接したり、特別な声かけをするわけでもない。


っていうか、私はブッチャけ、不登校の子どもは嫌いであるから

「そんな甘ったれた根性で、塾の授業や宿題に

ついてこれるならついてきてみろ!」

ってスタンスで授業を行なっているのである。


なのに、学校に一日も通えなかった子どもが

夏期講習会のような厳しいカリキュラムの授業に

平気で・・・っていうか、むしろ楽しそうに通っていたのである。


でも、私にはその原因がはっきりと分かる。


それは・・・・


塾には「サボる」っていう選択肢がないからなのである。


勉強させることをあきらめ、レクリエーションの場と化した学校には

イヤになったら、席だけ残しておいて行かなくてもOKっていう

「登校拒否」という究極の選択肢が用意されている。


それでも一昔前までは、やはり我が子が「登校拒否」っていうと

本人はもちろん、親にとってもかなりのプレッシャーがあった。


しかし、やる気を失った学校やエセ教育者達が

「学校に行かない選択肢もあるんだよぉ~」

なんてチョー甘っちょろいことをぬかし始めて

それに乗せられた子育て放棄のダメ親までもが

「そっかぁ!ムリして学校に行かせなくても良いんだぁ~」

って思い込んじゃったもんだから

日本は急激に登校拒否の子が増えていったのである。


不登校や登校拒否について、こざかしい原因や背景を語る

マヌケもいるが、結局これが究極の原因なのである。


もちろん登校拒否の中には、精神的な疾病等が原因なって

本当に学校に行きたくても行けない子どもだっている。


しかし、日本の不登校児の現状は、8割以上が無気力などが

原因である「怠学」といわれる子どもたちなのである。


現に、うちの塾に通ってきている不登校の子も

立派な?「怠学」の子である。

この子が学校に通えなくなった詳細な理由は聞いてないが

おそらくたいした理由はないはずである。


友人関係か勉強のつまづきか・・・・

ま、いずれにせよきっと学校生活の中で何らかの壁にぶち当たって

それを乗り越えようとする前に、世間の風潮に乗せられ

あっさりと楽な「不登校」って道を選んでしまったのであろう。


しかし、塾にはそんな中途半端な選択肢はない。

続かなければ「退塾」するしかないのである。

学校のように、片足を突っ込んだまま、楽な道を歩めるほど

塾は甘い場所ではないのである。


きっとそのことは、不登校の子ども達にも分かるのであろう。

で、一度は自分の意思で選んだ塾から逃げ出すことは

さすがに本人のわずかに残ったプライドが許さないのであろう。

で、「逃げ出す」っていう選択肢がなくなってしまえば・・・・・

あとはもうガンバルしかないのである。


でも・・・・


これって、別に塾っていう場所が特別じゃないのだ。

昔は学校だって塾と全く同じだったのである。

学校という場所に「行かない」って選択肢はなかったのである。


その子供たちに「不登校」っていう選択肢を与えてやったのは

紛れもなく教師をはじめとする大人たちだったのである。


だから・・・・


もういっそ「義務教育」なんてなくしてしまえばいいのだ。


学校に行こうが行くまいが、今の日本では中学を卒業すると

自動的に義務教育を終了した証である「卒業証書」ってやつを

もれなく皆さんがいただけることになっている。


たとえ自分の名前が漢字で書けないヤツでも

足し算や引き算がろくにできないヤツでも

教師に暴力ふるいまくってたヤツでも

盗んだバイクで走り出すやつも・・・・・

夜の校舎、窓ガラス壊してまわったヤツでも・・・・・・


そのときがくれば義務教育は終了するのである。


それってやっぱオカシイでしょ?


やっぱ、義務教育と言うからには、修了に値する規定をきちんと設け

それに達していないヤツらには絶対卒業証書を与えず

世の中に出てもそれなりのハンディを負わせると良いのだ。


で、自分の力で生活を始める段階がやってきて、

やっぱ生きていく上で義務教育を修了することが

大切だったってことに本人が気づけば・・・・・

それから夜間中学なりに通って、もう一度学び直せるような

制度を、社会が確立してあげればよいのである。


そうすりゃ、いくら子供とはいえ、そう簡単に登校拒否を選択して

家でゲーム三昧になんてなれるはずはないし

親だってもっと必死に子供を学校に行かせようとするはずである。


もし、本当に精神的な疾患で学校に行けないのであれば

行政が、きちんと専門の医療施設を作り、入院しながら

義務教育を受けられるようにすればよいのである。


こうするだけでも、登校拒否っていうのは

明らかに激減するはずである。


登校拒否の子供がいる親にしたって

今みたいに、義務教育ってものがあやふやであるから

「いずれこの子も立ち直ってくれると信じてます。」

って、他人事のような発言ができるのであって

学校に行かなければ、義務教育が修了できないってことになると

もっと自分事として真剣に考えられるようになると思うのである。


ま、結局、この不登校の問題にしても、しいてはこのブログで

問題提起をし続けている学力低下の問題にしても

結局は、「やってもやらなくても、み~んな同じ」っていう

今の日本の生ぬるい義務教育

その元凶の一つであると思うのである。



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