マイルストーン | 得意楽器はボキャブラリー

マイルストーン

今年もホノルルマラソンの季節がやってきた。

僕が走ったのは、20世紀最後のホノルルマラソン。
2000年だったので9年前である。

その経験として強く記憶に残っているのが
一番辛かったのは40キロ地点だったということだ。

たったあと2キロ余り。
でももう一歩前に進むことすら辛くて辛くて
本気でリタイヤしようかと考えた。


今年一年をマラソンに例えると
ちょうどそんなところである。

今年は、僕にとっては転機になるような大きな一年だった。
その分、痛みも苦しみも伴う、そういう年だった。

ちょうど9年前、ホノルルマラソンを走った頃も大きな転機だった。

9年前が状況や環境といった生きる道の変化だったとすると
今年は自分の人生の歩き方そのものが変わり始めた年だと思う。


そんな年を象徴するのが夏の24年ぶりの剣道の稽古であったり
昨日の十数年ぶりのライブ出演なのであった。

それは、9年前にホノルルマラソンを走ったということと同じく
自分にとってのマイルストーンになるものだと思う。

但し、反省すべきはそのチャレンジスピリットに対して
地道な努力が欠けることである。

昨日も、to pieceには大変不安な思いをさせたと思うが
僕の我儘に付き合ってくれた二人には感謝している。

演奏は完璧には程遠いとしても、笑い話で済む程度でよかったと思う。
何より、自分としては気持ちよく演奏できたことがよかったと思っている。


ひとつ肩の荷は下りたもののまだまだ苦しいレースは続く。


ホノルルマラソンを走った経験で得たものをもうひとつ挙げるならば
人間は苦しみや痛みを経て強くなるということである。

完走した後の一週間、まともに歩けないくらいの痛みを経験した体は
その後、ハーフマラソンや富士登山でも大したダメージを受けることがない。


残されたあと2キロを全力で走り抜きたいと思う。



それから、新しい目標として
10年ぶりとなるホノルルマラソン出場を来年目指したいと思う。